<中田英寿>現役引退を表明
代表引退なら4年後は33歳と微妙な年齢だから別に驚きもしないけども、
現役を引退するってのは驚いた。
本当の気持ちはわからないが、概ね以下のようなものだろうか。
(1) サッカーだけでやってきた「自分の限界」
サッカー以外にも積極的に関わってきても、
やっぱりサッカー以外は「素人レベル」。
サッカー以外でも能力があるところを示したい。
(2) 才能に倦んだものだけが感じる「無常観」
誰も回りがついてこない。理解されない。
W杯でもリーダーシップを発揮しようとして失敗。
(3) 彼特有のナルシズム
「若くして惜しまれつつ」「キレイな引き際」
にこだわってる。
☆
でもね、彼は判断を誤っていると思う。
HPの文章である。
本当に自分の限界を感じ、キモチと裏腹に
ピッチを去らざるを得ない、というところが
感じられない。
そこにあるのは「かっこつけ」と「未練」だけだ。
本当に納得して身を引くものは、もっとキモチが
最後の言葉に滲み出るものではないか。
千代の富士、長嶋茂雄、ルー・ゲーリック・・・
三浦カズはまだサッカー現役にこだわっている。
これは納得できるまで現役にこだわる「プロ」の
本来の姿である。
「ナカタ」は結局カズの足元にも及ばないのだ。
そもそも今のままでは「ナカタ」は「ナカタ」であることさえ、
証明できていないのである。
☆
マイケルジョーダンも何度も引退しては戻ってきた。
正直かっこ悪いと思うけど、その都度素晴らしい
パフォーマンスを見せてきた。ウィザーズの時でさえ
並みの選手より凄かった。
多分日本は次回のW杯に向けて苦戦するだろう。
Jリーグもひょっとすると凋落傾向になるかもしれない。
そこで「引退撤回」でピッチに戻り、若手と一緒に汗をかくこと。
そして日本代表、W杯出場に意地を見せること。
これこそが「ナカタの証明」となると思う。
ファンは静かに待とうではないか。
そして「ナカタ不在」のこのときこそ、若手には
チャンスとして奮起してもらいたい。